あなたのお子さんは、勉強が得意でしょうか。
「子供が勉強嫌い」「家に帰ってきても勉強を全くやらない」「どうしたら勉強してくれるの?」
日々、子供の勉強に悩むママは多いかもしれませんね。
そんな悩みの解決には、子供に「読書習慣」を身につけさせてみてはいかがでしょうか。
今までスマホ中毒だった長男は、読書習慣を身につけたおかげで、読書家になり、勉強が得意になりました。
あなたのお子さんも私の長男と同じように、読書習慣を身につければ、勉強が得意になるかもしれません。
この記事では、読書習慣を身につけたことがキッカケで、勉強が得意になった長男から気づいたことをお伝えします。
それではいってみましょう。
目次
読書習慣を身につけさせるキッカケは、長男のスマホ依存への危惧
あなたのお子さんは、読書が好きでしょうか。勉強嫌い、苦手なお子さんに共通している点としては、あまり本を読まない=読書習慣がないことが挙げられるかもしれません。
今では長男は、四六時中、暇さえあれば本を読んでいる、いわゆる”本の虫”ですが、以前の彼は、そうではありませんでした。

本に興味すらなかった長男
長男が幼稚園の年長さんの頃、私たち夫婦は、テレビやタブレット・スマホを使い、YouTubeやアンパンマンを見せることばかりしていました。
私たち夫婦は、静かに遊んでいてほしいときや退屈しのぎに、スマホやテレビを見させていたので、当然、長男は、本が好きどころか、本に興味すら全く持っていない子になっていました。いわゆるスマホ依存というやつです。
今思えば、スマホばかり見ていたので、本にふれあい、読む習慣もなかったので、当然、読書が好きになるはずがありませんよね。
当時の私は、スマホやテレビを見せることがそこまで良くないことだと思っておらず、ただ長男が喜ぶという安易な理由と子供をあやすために見せていました。
今思えば、自分が楽するためのエゴでしかなく、当時の行動を振りかえると、本当に最悪だったと今では反省しています。
スマホやテレビに夢中になっていく長男
スマホやテレビを見続けた結果、長男は、テレビやスマホにどんどん夢中になっていきました。見せ続けた結果、少しでも暇になれば、スマホを見せてほしいやテレビが見たいと言う子になっていました。
見せることが当たり前になってしまうと、歯止めがきかくなくなり、見れないと癇癪(かんしゃく)を起こすこともしばしば。
スマホやテレビを見たいという衝動は、なかなか抑えることができませんでした。
あるときにそんなスマホに夢中になっていく長男を見て、妻が「このままじゃ本当にまずい!」と、気が付いたんです。
読書習慣を身につけるために必要なことは、本の読み聞かせ
長男の状況を見て、まずいことに気がついた妻は、どうすればスマホやテレビを見ないで済むのかを考え、スマホをただ取り上げるのでなく、子供たちも楽しく、しかも将来のためにもなることはないか?と考えました。
色々調べたところ、読み聞かせがいいということを知り、大人になっても読書する習慣を身に着けてほしいという思いも元々持っていたので、「本の読み聞かせ」にたどり着きました。
読み聞かせする本の量は、1日3~5冊ぐらい
図書館をフル活用しよう!
「このままではスマホから抜き出せなくなる」と気がついて以来、私たち夫婦は、毎週末には図書館に行き、子供たちに合いそうな本を選んだり、自分で本を選ばせたりして、図書館で選んだ本を家に持ち帰りました。
図書館で借りていた1回の量としては、30~40冊程度を借りてきていました。さすがにこの量になってくると自転車では大変なので、車で図書館に行き、持ち帰ることをしていました。

私の住む川崎市の図書館は、1人あたり1度に借りれる数は10冊なので、家族全員で図書館に行けば、最高で50冊まで本が借りれます。

借りてきた本を平日は妻が、土日は私が、1日3-5冊ぐらいのペースで読み聞かせを交互に行い、本に関心を持ってもらえるよう働きかけを行い続けました。
いきなりスマホを見せなくするのは危険!
最初のうちは、いきなりスマホやテレビを見せなくするのでなく、見る機会を減らしながら本を併用し、徐々に本を読み聞かせする割合を増やしていきました。
スマホやテレビに強い関心を持っている子供からいきなり取り上げると、子供によっては、癇癪(かんしゃく)を起こしたりするので、徐々に減らしていくのがおすすめです。
長男の場合がそうでした。見たいときに見れないと、ところかまわずギャーギャーと大声で泣きながら、わめき散らし始末。長いときは、30分ぐらい癇癪(かんしゃく)を起こしていました。
読み聞かせの効果が表れるのは、3カ月ぐらいから
3カ月間は頑張りましょう!
読み聞かせを始めた最初のうちは、本に関心がないため、読み聞かせを行っている5分程度の時間でも、じっと聞いていることができていませんでした。
そんな長男対して、スマホやテレビから、「本への関心」へ移行してきているなと感じられるようになったのは、読み聞かせを初めて3カ月ぐらい経ってからでした。
スマホやテレビが好きになっているお子さんがすぐに本に関心を持つことは、なかなか難しいことだと思います。
本の読み聞かせを続けていき、まずは本に関心を持たせるようにしていきましょう。
やり切れば、親としてパワーアップ!
私の経験談からですが、読み聞かせは親の努力が必要なところなので、ここは、面倒くさがらず、子供たちのことを思い頑張っていただきたいと思います。ここでの頑張りは、子供の将来を考えたときの踏ん張りどきってやつです。
子供に現れる変化とは?
個人差はあると思いますが、長男の場合、3カ月も読み聞かせを続けていると、「この本読んで!」「もっと読んでほしい!」と言うようになり、子供たちの本への関心も強くなり、読み聞かせが大好きになっていました。本当に驚きです。
普段、あまり本を読まなかった当時に私にとっては、読み聞かせは、結構大変な作業だったので、子供たちが読書するようになったときは、妻と二人で「頑張ってよかったね!」とお互いの労をねぎらい合いました。
読み聞かせは、1日3-5冊程度読んであげてほしい。
読み聞かせによる子供たちの変化は、3カ月ぐらい経ってから表れる。
読み聞かせは大変なので、夫婦で協力しながら行うとよい。
読み聞かせを始めるのは、年少さん(4歳)からがベスト
物心がつきだす4歳からが最適
子供に読書習慣を身につけさせるためには、できるだけ早い段階で、読み聞かせをしてあげた方がいいです。
私の感覚的には、物心がつきだすのが年少さん(4歳)ぐらいなので、読み聞かせを始めるのは、4歳ぐらいからが最適かと思います。
個人差はあるでしょうが4歳にもなれば、発育の早い子だとすでに会話をすることもできるでしょうし、相手とコミュニケーションも取ることができるでしょう。
長男の場合、年少さんの頃には、すでに話すことはできていましたが、スマホばかり見ていたので、結果、年中さんぐらいから始めたことになります。
始めた当初は「読み聞かせを始めるのに、もう遅いかな」と思っていましたが、読み聞かせを始めてみると、本に興味を持ち始めてくれたので全く遅くないと思いました。
小学2年生からでも読み聞かせは効果あり
実際、私たちのやり方を聞いたママ友が、私たちと同じように、図書館に行って本を借りてきて、小学2年生の自分の子供に読み聞かせを行ったところ、効果があったようで、勉強への取り組む姿勢が少し変わってきたとのことでした。
また長男と同じく、図書館に行くようにもなり、読んでほしい本を持ってくるようにもなり、子供の行動に変化が見られるようになったとのことでした。
読み聞かせは、小学2年生からでも遅くはなく、効果が期待できるようですね。諦めたらそこで終わりです。頑張りましょう。
始めるのに遅すぎるということはない
読み聞かせをやり始めてみて思ったことですが、本に関心を抱き、みるみるうちに好きになっていく長男を目の当たりして、読み聞かせを始めるのに遅すぎるということはないということです。
かの有名なケンタッキー・フライド・チキンの創業者であるカーネルサンダース氏もKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)事業が成功したは、73歳。
秘伝のスパイスの完成は、70歳だったそうです。
何事も始めるのに遅すぎるということはないのです。
読み聞かせを始めるのに、遅すぎるということはない。
小学2年生からでも読み聞かせは遅くない。
読書習慣が身につくと勉強が得意になる理由
読書習慣が身につくと勉強が得意になる理由は、以下の6つです。
- 読解力がつく。
- 知的好奇心が高まる。
- 集中力が高まる。
- 文章を読むことのハードルが下がる。
- 机に向かえる。
-
漢字に強くなる。
読解力がつく
子供が勉強が嫌いになる理由の一つして、私は、”どういう意味かわからない=読解力がない”ことが原因だと思います。
特に勉強が嫌い、苦手な子が苦戦するのが、国語の読解問題だと思います。
読書習慣がないお子さんは、普段から文字を読む機会が少なく、文字を読み、文章を理解する力が弱いため、つまずいてしまうことが多いかもしれません。
長男の場合、小学校に入学する前には、すでに読書習慣が身についていたので、学校の授業でつまずくことはなく、どの教科も簡単だったようです。(本人いわくですが)
確かに、簡単と言うだけあって、1年生のときの国語のテストでは、ほぼ100点をとってきていました。
長男とのエピソードで一番驚いたことは、”学校の国語のテストに以前読んだことがある本から出たよ”と言ってきたことでした。
しかも、長男は、テストの問題以外にも、その本の先の内容まで理解していて、どんなお話だったかまで説明してきて、わが子ながらに私は、長男に対して、「こいつ、やべえなぁヤツになっている!」と思ったのを今でも覚えています。
恐るべきエピソードでご紹介した長男は、特殊な域に到達してしまったかもしれませんが、あなたのお子さんも読書習慣が身につけば、読解力はつくと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
学習には、文字を読み、理解すること=読解力が不可欠なんです。英単語や算数の数式がわかっても問題の意図を理解できないと意味がありません。
問題自体を理解できないと正しく回答できず、回答を間違ってしまいますよね。
全ての学習には、読解力が必要不可欠ですので、お子さんにしっかりと読書習慣を身につけてさせてください。
知的好奇心が高まる
テレビやスマホをばかり見させていた頃は、長男から「もっと見たい!」とはあっても、「これってどういう意味?」といった質問はほとんどありませんでした。
テレビやスマホから受ける映像は、理解していようが、いまいが関係なく、そのまま次から次に映像が流れていきます。疑問や質問を考えている暇はありません。当然、理解なんてしていませんよね。
では読書だとどうでしょうか。自分のペースで読み進めていくことができますし、その都度、わからないところを聞くことだってできるんです。
読書習慣が身についてからは、長男は本を持ってきては、「これはなんて書いてあるの?」「これはどういうこと?」など物事に対しての好奇心が強くなり、よく質問をするようになりました。
読書習慣が身につけば、思考も変わり、普段の行動が変わるもんなんですね。
わからないこと=疑問をしっかり認識して、ものごとを理解する。読書習慣が身についてからこのプロセスが格段に増えました。
読書習慣が身につくと、たくさんの本に出会うことができます。本に出会い、新しい知見に触れ、しっかり理解して進めることで知識が深まり、子供の知的好奇心は高まっていくと思います。
集中力が高まる
メンタリストDaigoさんの著書「自分を操る超集中力」にも
集中力の源は、前頭葉のウィルパワー
と書かれています。集中力には、前頭葉の働きが大きく影響します。
読書は、脳にあるその前頭葉を刺激するため、集中力を鍛えることができるようですね。本は、テレビと違い、自分で読み進めない限り、内容を理解し、情報を得ることはできないので、その過程が刺激を与えるのでしょう。
我が家の日常は、男の子3人もいるのでいつもひっちゃかめっちゃかで、自我が目覚め始めた三男は、自己主張が強く、自分の思うようにならないと、ギャーギャー騒ぐ始末。
さらに、次男はドラゴンボールが好きなので、三男と闘いごっこをして叫びまくっているので、家の中は、本当に騒がしい環境なんです。平穏な時間なんてありゃしないんですよ。
そんな状況下、ふと、長男を見てみると、何もおこっていないかのごとく、平気な顔して本を読んでいます。なので、私は思わず、関西人の血が騒ぎ、「こんなうるさいのにまた本読んでんかい!」ってつっこんでしまいました(笑)
長男は、物心ついたときには、すでに他の兄弟がいたので、騒がしい日常は案外、普通だったかもしれませんね。
長男は、読書習慣が身について、尋常ない集中力を手に入れ、回りの騒がしさがあまり気にならない無の境地を手に入れたのかもしれません。恐るべし長男!
読書は、脳の前頭葉を刺激する。
読書習慣が身につけば、集中力がつく。
文章を読むことのハードルが下がる
以前、長男が全国統一テストを受けたときに、その試験結果内容について説明してくれた塾の先生から聞いた話なんですが、勉強が嫌い・苦手な子は、文章を読むことが苦手な子が多いみたいです。
普段、本を読まない子にとっていきなり、勉強で文章を読むことは、かなりハードルが高いようですね。
なので、本を読めるようになると、文章を読むこと自体のハードルが下がり、勉強へスムーズに移行できるようになります。
長男は、テレビやスマホを見させていたことが多かったせいで、勉強を始めた当初(年中さん頃)は、文章に慣れるのに時間がかかりました。
また問題や文章を理解することに時間がかかてしまい、学習するのにとても苦労しました。
一方、次男のときは、長男のときの反省を踏まえ、幼稚園の年中さんの頃から読み聞かせを行っていました。そのおかげで、文章を読むことや文章自体に慣れていたので、長男に比べてスムーズに学習に移行していくことができました。
2人の違いをみて、文章に読むことに抵抗がなくなることは、勉強が得意になることにとても重要と感じました。
読書習慣が身につけば、文章に対する抵抗がなくなる。
文章に対する抵抗がなくなれば、学習がスムーズに行える。
机に向かえる
妻は、ママ友から「うちの子はじっとできない」「椅子に長く座ってられない」など相談を受けたことがあるようですが、勉強が嫌い・苦手な子は、机に向かえないことが多いかもしれませんね。
机に向かえない子でも読書習慣が身につくと、不思議とじっと座って机に向かえるようになります。
テレビやスマホばかり見ていた頃の長男は、スマホやテレビを見るとき以外は、どこか落ち着きがない印象がありましたが、読書習慣が身についてからは、ソファやリビングの椅子、自分の勉強机の椅子に座っていることが増えたように思います。
当然、勉強机に向かえるようになり、学習もスムーズに行えるようになったので、勉強が格段とできるようなりました。
漢字に強くなる
子供向けの本には、読み仮名がふってあるものや、ひらがなが多く使われているものが多くあります。
最初のうちは、親が内容を見て、選んでいると思いますが、本が好きになるとだんだん自分で選んでくるようになります。
長男は、表紙を見て選び、内容を少し読んでみてから、読みたい本を決めており、大人とは違った目線で選んでくるので、当然、知らない漢字がでてきます。
知らない漢字が出てきたら、長男には、辞書を使って自分で調べられるよう、辞書を渡していました。ただ、自分で調べたからといって、覚えていたかどうかは正直、わからなかったですが、自分で調べることをしていたので、記憶の定着には効果があったかとは思います。
また、漢字をたくさん知っていると、まだ学校でも習っていない街中で見かけた漢字でも、「あの漢字読めるよ」「あの漢字、見たことある」とか言い出してくるようになっていました。そういった長男の行動を見ていて、漢字への関心が強くなっていたとは思います。
今では、本好きが高じて、長男は漢字が好きになり、自分から漢字検定を受けたいと言ってくるまでになりました。
試しに漢字検定を受けさせてみると、見事、1年生で10級合格、2年生で9級に合格することができました。
普段、読書習慣が身についているため、たくさんの漢字を見たことがあって、漢字の勉強もスムーズに取り組めたのが、合格の要因だったと思います。
では、最後にまとめるとこんな感じです。
1.読解力が身につく。 2.知的好奇心が高まる。 3.集中力が高まる。 4.文章を読むことのハードルが下がる。 5.机に向かえる。 6.漢字に強くなる。
まとめ
いかがだったでしょうか。以上が長男から気づいた読書習慣のつけ方と勉強が得意になる理由についてでした。
勉強が得意になるのは、簡単なことではありませんが、私の実体験から思うことですが、読み聞かせを通して、子供に読書習慣が身につきさえすれば、子供が勉強が得意になるのもそんな難しいことではないのかもしれません。
親が地道に読み聞かせを行えば、子供の読書習慣を身につけさせることはできると私は確信していますので、ぜひやってみてください。
